生活習慣病にかかわる自律神経のバランス
交感神経と副交感神経の働きを見て、お分かりにいただいた方がいると思いますが、生活習慣病の殆んどは交感神経の過剰な働き、副交感神経の働きの低下に起因します。つまり、交感神経と副交感神経のアンバランスによって、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、冷え性、むくみ、便秘、肥満などの疾患と不調が引き起こされるのです。
本来人間は、生まれつき持っている生体恒常性により、自律神経のバランスが取れるようになっています。昼間起きているときは交感神経が、夜寝ているときは副交感神経が優位に働きます。このように昼夜の交代で自律神経はバランスよく働くのです。しかし残念ながら、われわれ現代人の自律神経はこの通りうまくはいきません。なぜなら、現代人は睡眠時間が短く、起きている時間が長いからです。その上、起きている時に多くのストレスと刺激にさらされ、夜も熟睡できないのです。このため、交感神経が常に優位に働き、副交感神経の働きは低下し続けるのです。
もちろん、継続的に正しい生活習慣を保てれば、この問題は解決できますが、三日坊主であったり、外部環境の誘惑の多さなどから、我々現代人にはその心理的、物理的な余裕があまりないのが実情です。

